農業環境研究部門

化学物質リスク研究領域

近年、食の安全に対する関心の高まりや、気候変動・環境変化の進行に伴い、農産物の安全性を科学的に確保する取り組みの重要性が増しています。化学物質リスク研究領域では、安全な農産物の生産を社会に提供することを目的に、環境中に存在する化学物質の動きを明らかにするとともに、その影響を抑える技術の開発を進めています。
ヒ素やカドミウムといった有害元素については、土壌から作物へ取り込まれる仕組みを解明し、品種や栽培方法の工夫によって作物中の濃度を低減する研究を行っています。また、放射性物質については、平常時から農業環境や農作物を継続的に監視し、万一の事態においても迅速な汚染回避が可能となる体制づくりを担っています。さらに、農薬については、効果を維持しながら使用量を減らす技術や管理手法を開発し、環境や人への負担軽減に貢献しています。これらの研究を通じ、消費者が安心して選択できる農産物の生産と、持続可能な農業の実現を支えています。

化学物質リスク研究領域の研究

領域長

石川 覚 (いしかわ さとる)

所属研究グループ