作物研究部門

育種ビッグデータ整備利用グループ

気候変動による温暖化などが作物に与える様々な影響、また、食生活の変化および農産物の海外輸出への迅速な対応を行うためには、画期的な新品種を育成することが有効な手段の1つです。一方で、品種育成には時間や労力がかかることから、従来の方法を用いた品種改良のみではこれらの目的達成は困難です。そこで、当グループでは、育種選抜の再現性を向上し効率化を図るため、様々な育種に関わる多量のデータ(育種ビッグデータ)を取得・利用する研究を進めます。具体的には、野外圃場に加え高精度な人工気象器を活用し、1)ドローン、各種センシング機器などのハイスループット手法により得られた表現型情報、遺伝子(ゲノム)、遺伝子発現、成分などの各種バイオ情報の整備、2)各種情報のフォーマットやオントロジーの整備による育種ビッグデータの一元化に関する研究を行います。これらの情報を育種現場に適用するために、3)一元化された育種ビッグデータ情報に高速世代促進、マーカー選抜技術などを組み合わせた高速で高精度な育種法の開発を行います。

育種ビックデータを利用した
高精度な育種法を開発

メンバー