果樹茶業研究部門

果樹の災害対策集

2.落葉した樹の翌年の管理はどうすればよいか

キウイフルーツのQ1に記述したように、平年と比べて新梢数が少ないので、徒長しがちである。摘心やねん枝を加えて伸長を抑える必要がある。摘心は開花前と摘果時期に行うのが良い。また、このままでは次年の結果母枝数が不足するので、遅くなって陰芽から伸長してくる徒長枝で適当な位置にある枝を誘引し、ねん枝や摘心を加えて充実させ、翌年の結果母枝とするのが良い。ただし、その他の徒長枝は早めにかき取る。

花蕾が多い場合には、早めに摘蕾・摘花を行って貯蔵養分の損失を防ぐことが大切であるが、花蕾が少ない場合には、人工受粉を徹底して着果量を確保する必要がある。着果量は樹勢をみながら、平年よりも少なめにするのがよい。