ブドウでは、巨峰の園地を見た。棚下から見ると、新梢が数節で折れて、葉数が極端に減少していると同時に、葉が破れ(写真9)、葉面は5~10%程度の占有率と推定された。しかし、棚上から斜めに見ると、意外と葉が目につき、被害が軽く見えるが(写真10)、実態は、写真11のように、新梢が基部で折れ、太い枝も衝撃で、ニホンナシのように樹皮がめくれるほどではないにしても、破れたり、亀裂が入っているものがめだった。このような状態では、残った花房の花が開いたとしても、花ぶるいが激しく、品質も良くはならないと推察された。
写真9 ブドウの被害状況
写真10 棚上から見た方が被害が軽く見えるが
写真11 枝の被害