クリの場合は、比較的被害が軽く見えた。細かい切り返し剪定をしないので、枝が長く、雹があたった場合の衝撃を受けにくい樹形になっているためと考えられた(写真17)。
しかし、枝先に新しく発生した結果枝が折損しているものは少なかったものの、結果枝の被害はかなり激しく、特に、この時期に、結果枝の先の方の位置にある雌花が着生した花穂が折れるなどしているため、着果数の減少につながると推察された(写真18)。
太枝に対する影響は、多くの枝が直立に近い状況にあるため、衝撃が生じにくく、比較的被害が少ないと考えられた。
写真17 クリの被害状況
写真18 結果枝の被害