畜産研究部門

繁殖システムグループ

酪農・肉用牛の経営では、労働者の高齢化や一戸当たりの飼養頭数増加による労働負担の軽減が大きな課題となっています。特に、総労働時間の20-30%を占める繁殖を含む飼養管理の省力化は喫緊の課題です。また、繁殖雌牛の受胎率の向上や分娩間隔の短縮、分娩事故率の低減も生産基盤の強化を図る上で必要不可欠な課題です。
繁殖システムグループでは、こうした問題を解決するため、牛の繁殖サイクル(発情・排卵~妊娠~分娩~卵巣・子宮機能の回復)にかかる生理機能を詳細に解析し、繁殖管理の効率化に資する技術の開発を目指します。また、カメラやウェアラブルセンサ等のセンシング技術を活用して繁殖サイクルをモニタリングする手法を開発し、労働者だけでなく家畜にも負担の少ない省力的繁殖管理システムの構築を図ります。

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