養豚経営においては、飼料費が生産コストの大半を占めており、その削減には飼料効率の向上が重要な課題となっています。特に日本では飼料の多くを輸入に依存しているため、飼料を無駄なく活用することが、持続可能で競争力のある養豚生産につながります。
豚飼養グループでは、肥育豚の飼料効率を高めるため、「時間栄養学」の視点に基づいた飼養管理技術の開発に取り組んでいます。従来重視されてきた「何をどれだけ与えるか」に加え、「いつ与えるか」という時間的要素に着目し、給餌タイミングや時間帯ごとの給餌量が、豚の成長や代謝、生理機能にどのような影響を及ぼすかを明らかにします。これにより、より少ない飼料で効率的に成長させる飼養管理技術の確立を目指しています。
また、「何をどれだけ与えるか」に関しては、近年の育種改良によって向上した豚の生産能力に対応するため、アミノ酸をはじめとする栄養要求量の再評価を進めており、その成果を基に「日本飼養標準・豚」の改訂に取り組んでいます。

