畜産研究部門

飼料生産利用グループ

水田を活用した飼料生産の拡大に向けて、子実用トウモロコシを中心とする自給飼料の栽培から収穫・調製に関わる研究開発を行います。具体的には、都府県の水田転換畑等における子実用トウモロコシの収量アップを目指して、適品種の選定やドローン等のICT・AI技術を活用した生育モニタリング技術および生育・収量予測手法を開発し、生育モニタリング結果等に応じた栽培対応を行うことによって、子実の10aあたり乾物収量765kgを安定的に達成するデータ駆動型の栽培技術の開発を行います。また、子実用トウモロコシを高速高精度で収穫する機械体系を構築し、台風などによる倒伏や病害虫のリスクを避けるために、従来よりも10日前倒しで収穫する技術を開発するとともに、収穫した子実を簡易に低コストで調製・貯蔵して供給する技術の開発を行います。これらの開発技術によって輸入子実に対抗できる価格での国産子実の供給を実現し、飼料自給率の向上に貢献します。

子実用トウモロコシを、トウモロコシ専用ヘッダを装着したコンバインで収穫している様子 (那須塩原市)

メンバー