畜産研究部門

畜産飼料作研究領域

わが国の畜産は、飼料自給率の低迷、畜産農家の労働力不足が問題となっており、トウモロコシなどの高栄養な国産飼料の安定供給や、労働力不足に対応した肥育素牛の効率的安定生産が求められています。
畜産飼料作研究領域では、飼料自給率の向上に向け、(1)耐湿性トウモロコシ等の先導的飼料作物品種の育成と、(2)子実用トウモロコシの低コスト安定生産・利用技術を開発します。また、労働力不足に対応した肥育素牛の効率的安定生産に向け、(3)ICT を用いた草地と牛のモニタリングに基づく省力管理技術を開発します。
具体的目標として、トウモロコシ耐湿性品種等により収量10%向上を目指します。また、子実用トウモロコシサイレージについては都府県の水田転換畑を中心に安定生産・供給技術の開発を行い、輸入トウモロコシに対抗できる価格で、安定的に一定の品質で畜産農家へ供給する技術を開発します。さらに、肥育素牛生産の30%省力化(労働時間30%削減)できる技術を開発し、普及活動を展開します。

親子で放牧中の肉用牛(御代田山地放牧研究拠点)

領域長

石崎 宏(いしざき ひろし)

所属研究グループ