畜産研究部門

食肉用家畜モデル化グループ

多様な消費者嗜好に適合する高品質な食肉の安定生産と輸出拡大に向け、データ駆動型の肉畜育種システムと肉畜飼養管理モデルの開発を目標に、(1)家畜育種改良手法の高度化により種雄選択技術を開発すること、(2)温室効果ガス排出削減と高品質食肉生産を両立する飼養管理技術を開発すること、(3)周年安定生産を可能にする耐暑性に優れた豚の育種手法を開発すること、に取り組んでいます。
具体的には、食肉用家畜を対象に遺伝子や代謝物について詳細に解析することにより家畜の生産性や肉質の育種改良に有用な情報を見出すとともに、血統情報やDNA情報を含む多種多様なデータに基づいて農家や消費者にとって重要な項目に関する家畜の能力を正確に予測するための育種改良手法(統計モデル)を開発しています。豚では、暑熱の影響要因を調査し、暑熱ストレスを考慮した評価手法開発に取り組んでいます。
また、食肉品質評価指標と遺伝的能力評価値を活用し、消費者ニーズに合わせ肉質を制御する飼養管理技術開発に取り組むとともに、高品質食肉生産と環境保全とを両立する飼養管理技術高度化のため、肥育牛における飼料栄養組成と消化率・窒素出納との関係を精密に調査しています。

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