近年、我が国の飼料自給率は25%~28%と低い水準で推移しており、世界の食料生産・供給が気候変動による異常気象の頻発化や地政学的リスクの高まりにより不安定化している状況の下、我が国飼料自給率の向上が喫緊の課題となっています。一方、我が国の畜産は、従事者の減少や高齢化が深刻化しており、ICT技術をフル活用した省力的な飼料生産技術や放牧管理技術の開発・導入が求められています。そこで本研究領域では、気候変動下における国産飼料の安定供給を目指し、気候変動に適応できる先導的な飼料作物新品種の育成、スマート技術等を活用した省力多収飼料生産技術と高品質飼料調製技術の開発、並びに大規模草地の土地条件等に対応した生産性向上技術の開発を行います。具体的目標として、飼料用トウモロコシの耐湿性F1品種の開発、温暖化に対応した多収作付体系の構築、省力的スマート作業技術の開発、並びに大規模草地向け生産性向上支援システムの開発等により、トウモロコシ・牧草の収量を5%向上させる安定多収生産体系を構築します。

