植物防疫研究部門

病害虫防除支援技術グループ

病害虫防除支援技術グループでは、これまでに水稲の紋枯病や稲こうじ病などに対するICTを活用した防除意思決定支援システムや、各種野菜類の土壌病害を対象とした圃場の発病ポテンシャル診断に基づく土壌病害管理法などを開発してきました。これらの研究蓄積やノウハウを基に、現在は水稲の主要病害虫、野菜類の土壌病害、造形樹輸出の障害となる線虫の防除の際に生じる環境負荷や生産コストを低減することを目的に、AI・ICT・気象データなどを活用して効率的な病害虫防除を支援する技術の開発を多くの公設機関や民間企業などと連携しながら行っています。具体的には、水稲のいもち病、縞葉枯病、斑点米カメムシの効率的防除のためのICTを活用した防除意思決定支援システム、アブラナ科野菜類の土壌病害に対するAIを活用した圃場の発病ポテンシャル診断技術などの開発を進めています。研究開発を効率的かつ着実に進めるためには、多くのステークホルダーとの連携が必要です。このため、研究成果の積極的な発信を行うなど、より強力な連携関係を築くための活動にも積極的に取り組んでいきます。

ハクサイ根こぶ病(左)とサツマイモ基腐病(右)

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