農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第148号 (2022年9月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)農村工学通信より
5)見学だより
6)農村工学研究部門の動き
7)農村の草花
8)研究者の横顔

1)トピックス

■2022年度農業農村工学会賞と研究部会賞を職員が受賞しました

2022年度農業農村工2020年度農業農村工学会賞の当研究部門の受賞者は以下のとおりとなりました。

【優秀論文賞】
「扇状地扇端部の小河川への地下水流出プロセスの特徴-石川県・手取川扇状地での事例-」
水利工学研究領域 流域管理グループ 吉本周平・土原健雄・白旗克志
前 水利工学研究領域長 石田 聡

【優秀報文賞】
「大雪土地改良区における農村DXに向けた取組み」
農地基盤情報研究領域 空間情報グループ 矢挽尚貴

【優秀技術賞】
「農業用ダムの諸元に基づく事前放流の治水効果の定量化」
水利工学研究領域 流域管理グループ 相原星哉・吉田武郎

【沢田賞】
「ICT を活用した効率的な配水管理制御システム(iDAS)の開発と普及に関する一連の業績」
水利工学研究領域 旧水利システムユニット

【農業農村工学会農村計画研究部会 若手奨励賞】
「多面的機能支払交付金活動の支出実態および経済波及効果の分析」
地域資源利用・管理グループ 藤井 清佳

研究推進部研究推進室

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2)イベント情報

■オール農研機構 秋の一般公開 2022に出展しています

農研機構では「オール農研機構 秋の一般公開 2022」と題してオンライン一般公開が開催され、当研究部門からも出展しています。
9月3日には全国各地の研究所とつないだ特別番組のライブ配信がニコニコ生放送にて行われ、当研究部門からは「カットシリーズ大集合」を紹介しました。
また、ダウンロードページでは「農村の草花」が2022年度秋の一般公開版として公開されています。
農研機構を知るいい機会ですので、是非ご覧ください。

詳細につきましては、特設ウェブページをご覧ください。

研究推進部研究推進室 笹倉亜希子

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3)新技術の紹介

■(研究成果)取水堰などの洪水被災を防ぐネット工法-強靱なインフラを低コストで実現し維持し続ける技術の開発-

農研機構とナカダ産業株式会社は、取水堰などの洪水被害を防ぐ効果が高く、かつ小規模改修で済む新たな護床工法(ネット工法)を共同で開発しました。本成果は強靱な農業インフラを低コストで実現し、維持し続けるのに役立ちます。

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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■(研究成果)コンクリート水路補修材の新たな現場付着試験方法を開発-容易、安全、確実な試験方法で性能評価の向上に寄与-

農研機構、鳥取大学、サンコーテクノ(株)は共同で、コンクリート水路の補修材の付着性を調べるための新たな試験方法を開発しました。作業手順や道具を工夫することで、従来の試験方法に比べて作業が容易で、熟練した作業者でなくとも安全かつ確実な試験が実施できます。試験結果に影響をおよぼす人為的要因を減らせるので、付着性をより正確に評価できることが期待されます。

研究推進部研究推進室渉外チーム長 猪井喜代隆

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4)農村工学通信より

■研究成果より「モバイルGISを用いた農地一筆調査支援システムの現地実装」

各市町村の農業委員会が行なう利用実態調査は、管内の農地一筆ごとにその遊休化・荒廃化の状況を調査するため、多大な負担を伴う業務です。そこで、モバイルGISを本調査の有用なツールとなるよう実装しました。ぜひご覧ください。

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5)見学だより

■筑波大学の見学が開催されました

9月4日、筑波大学生物資源学類2年生が生物資源科学実習の一環として当部門を見学しました。見学会は参加人数を考慮して農業環境研究部門と交互に見学する2班体制で開催しました。2班合わせて、計30名(引率含む)が参加しました。

研究推進部研究推進室 後藤眞宏

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6)農村工学研究部門の動き

■スマート農業実証プロジェクトのアウトリーチ活動を実施しました(9月25日)

農村工学研究部門が参画する「スマート農業実証プロジェクト・多面的機能向上スマート水管理実証コンソーシアム」は、9月25日(日)三軒茶屋ふれあい広場(東京都世田谷区三軒茶屋)にて開催された「三茶ふれあいマルシェvol.10」に出展し、都市住民へのアウトリーチ活動を実施しました。6月に続き、三軒茶屋にて2回目の開催となります。

資源利用研究領域 地域資源利用・管理グループ 上級研究員 芦田敏文

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■農業農村工学会大会講演会で企業展示を行いました

8月30日(火)~9月1日(木)に石川県地場産業振興センターで開催された2022年度(第71回)農業農村工学会大会講演会の企業展示に参加しました。

企業展示では、学生を対象とした農研機構のインターンシップ制度の紹介、農村工学研究部門でのオンライン見学会および人材育成に関する資料の配布を行うとともに、農村工学研究部門が開発した実用新技術の紹介を行いました。

行政連携調整役 林田洋一

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■インターンシップ制度を活用した大学生の実務体験

農研機構では、最先端の研究開発スキルや考え方および取り組み方の体験を目的として、学生を対象としたインターンシップを実施しています。

今年もインターンシップ講習生が農村工学研究部門にやってきました。

今回は3回3グループにて講習を受けた方や担当の研究員から感想をいただきました。

研究推進部研究推進室

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7)農村の草花

■道ばたのヤブに生え黄色の花が咲くあの植物はアズキのご先祖様? ~ヤブツルアズキ~

暑さ寒さも彼岸まで。お彼岸を過ぎ、朝夕はすっかり涼しくなりました。この時期、ヤブや草地に細長く伸びた豆果を見かけることはありませんか。このヤブツルアズキ、縄文人が栽培を始めたアズキの祖先種かも知れないってことをご存じでしたか。

施設工学研究領域施設保全グループ 上級研究員 嶺田拓也

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8)研究者の横顔

■井上敬資(いのうえ けいすけ)

地域防災グループの井上さんは前職で農水省技術会議事務局に出向され、研究プロジェクトの企画、予算要求や折衝、行政と農研機構の橋渡しなどの重責を担われました。特に、農業・農村分野のSociety5.0実現に向けたプロジェクト型研究の推進に貢献されたと伺っています。
これからも有為な研究者としてご活躍を期待しています。

他己紹介 樺山大輔

(自己紹介)

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研究推進部 研究推進室 渉外チーム