野菜花き研究部門

農研機構(NARO)植物工場 つくば実証拠点

つくば実証拠点の技術の特徴

養液栽培に適した品種・新しい栽培法の取り組み

トマト・キュウリ・パプリカの多収生産で有名なオランダ品種をはじめ、いろいろな特性をもつ品種の栽培実証を行います。高品質な日本品種と比較しながら多収性品種の特性を整理し提示します。また、キュウリは国内では養液栽培はほとんどありませんが、今後の大型施設生産に向けて、養液栽培の多収実証に取り組みます。キュウリ、パプリカでは、従来にない特徴的な品種を提示し、話題性を高めることにより、全国的な消費拡大を図ります。

周年安定生産のための低炭素型高度環境・生育制御システム

次世代型のユビキダス環境システム(UECS)を全面的に導入します。UECSはインターネットの汎用技術に基づいて、規格を公開している互換性・拡張性の高いシステムで、日本独自の先進技術です。これにより周年生産の安定・多収化を図ります。また、太陽エネルギー蓄熱利用技術の実用化に取り組み、低コストで実現できる低炭素生産システムを提示します。

作業環境の快適・自動化と高度情報利用

経営規模の大きい太陽光利用型植物工場では、各種作業の合理化は重要です。作業者の快適性を考慮しつつ、作物生育を好適にする先進的環境制御手法を提示します。
また、自動搬送システム等による作業の合理化を追求します。さらに作物情報、作業者情報など、従来は扱うのが困難であった重要な情報について、UECS上で簡易にデーター利用できる手法を構築していきます。

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