果菜類の収量・品質シミュレーション技術の開発と実用化
本実証拠点では、環境条件と作物の生育・収量・品質との関係性を明らかにし、収量や品質のシミュレーション技術の開発に取り組んでいます。成長速度や果実成長、群落光合成など、収量や品質に関わる環境応答を数式化し、それらを組み合わせることで、収量・品質のシミュレーションを可能にしています。本技術により、生産状況の客観的な把握や栽培条件の変動による生育シミュレーションが可能となり、栽培改善や生産性向上、作業管理の効率化に役立ちます。現在、トマト、キュウリ、パプリカ、イチゴなどの果菜類のシミュレーションツールを開発し、企業(ICTベンダー)によるサービス化を進めています。また、対象品目・品種の拡大や予測精度向上、機能拡張に勤め、実践的なツールへの改良を進めています。
先進技術の導入による省力化
施設生産における労働力不足が深刻な問題となっており、労働生産性の向上や省力化技術開発が急務です。植物工場では、これらの課題を解決するためロボット技術の実証研究を行っています。
自動搬送システムや収穫ロボット等の自動化技術の導入により、栽培管理から収穫に至る作業工程を物理的に効率化し、労働負担を大幅に軽減できます。従来の重労働や過酷な作業環境を劇的に改善すると同時に、作業時間を大幅に短縮できる技術開発に取り組んでいます。新技術の力で生産性と労働環境の改善を両立させ、深刻な人手不足の解消や持続可能な農業の実現を目指しています。
データの標準化とデータ規格の普及拡大
施設園芸分野に用いられるデータおよび規格の標準化を主導し、国内の採用企業の拡大を図っています。データ駆動型施設生産において環境データのみならず、生育データについて推奨生育計測法を作成し、統一したデータ活用を目指します。また、公設試や民間企業と連携しながら、各メーカの規格差を超えたデータ連携を実証しています。さらに、日本の施設生産技術の海外展開に向け、国際標準化にも取り組んでいます。
