施設園芸分野では、先進的な技術の実証段階から高度化・普及段階へと発展しています。2010年頃に始まった、植物工場普及・拡大総合対策事業により、高度環境制御技術などの先端的栽培技術の検証と人材育成が行われました。その後、次世代施設園芸導入加速化促進事業から、これらの成果を基に、大規模施設や地域エネルギー利用、ICTによる環境制御を組み合わせたモデル拠点が全国に整備され、周年安定生産と経営改革の実証が進められました。近年では、スマート農業関連事業が展開され、センシング・AI・データ解析を活用したデータ駆動型農業の実装が進んでいます。このように施設園芸分野は、日本の農業を支える重要な産業として技術の高度化が着実に進展しています。一方、「みどりの食料システム戦略」が策定され、持続可能な生産体系の確立に向け、生産力向上と持続性の両立が求められています。
