日本人が1年間に食べるお米の量は、年々減っていて現在では40年前の半分くらいになっています。
そのため現在、日本のお米は、みんなが食べる量よりもたくさん作られすぎて「米余り」という状態です。そのために、お米を作りたくても作れない田んぼがたくさんあります。
日本のみんなが1日1杯ごはんを多く食べると、米余りはなくなって田んぼでたくさんお米が作れるようになるという話もあります。
お米は、人間が動いたり考えたりするためのエネルギーのもとになる炭水化物や血や肉になるタンパク質、そのほか、脂質やビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。
昔から、日本人は、お米を主食として野菜や魚などをおかずにしてきました。
このようなエネルギーのもとをお米などの炭水化物からとる「日本型食生活」は、栄養の面でとてもバランスがすぐれていて、肥満や成人病の予防につながると世界的に注目されています。
最近の日本人の食生活は、お米などの炭水化物を食べる量がへり、かわりに脂肪をたくさんとる食生活に変わってきて、栄養のバランスが大きくくずれています。そのため糖尿病や肥満などの生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)が急に増えています。
お米を1日に食べなければいけない量は決まっていませんが、お米などの炭水化物を主食にして野菜や魚、肉などをバランスよくたべる「日本型食生活」をすることが、健康にとってとても大切といえます。