田んぼでは多くの虫を見つけることができます。
害虫とはその中でも特にイネに害を与えるもののことを言います。ですから、田んぼにいる虫がすべて害虫ではありません。たとえば、クモやトンボは害虫をエサにするため、イネの栽培に役立つこともあります。このような虫を益虫と言います。
このほか、田んぼで見つかる虫には害虫でも益虫でもない「ただの虫」もいます。
害虫となる虫は、気候や地形によって変わってきます。ある地域ではたいへんな害虫が、別の地域では「ただの虫」であることもあります。ここでは秋田県でイネの害虫となることがわかっている虫を挙げました。
ガの仲間 | 幼虫がイネの葉や茎を食べ、害を与えます。ニカメイガ、アワヨトウなど。 |
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カメムシの仲間 | イネの穂から汁を吸い、米を斑点米という質の悪い米にします。アカヒゲホソミドリカスミカメ、オオトゲシラホシカメムシなど。 |
ハムシの仲間 | イネの葉を食べます。イネクビホソハムシなど。 |
ゾウムシの仲間 | 幼虫は土の中でイネの根を食べ、成虫は地上でイネの葉を食べます。イネミズゾウムシ。 |
バッタの仲間 | ニ幼虫、成虫がイネの葉を食べます。コバネイナゴなど。 |