東北農業研究センター

お米のよくある質問集

害虫の質問一覧へ

稲の葉や茎にはどのような害虫がつきますか?

イネの害虫は、数がとても多く、かぞえきれないほどです。ここでは、とくに東北地方で問題になっている大事な害虫について並べました。

コバネイナゴ、ササキリ

大きくて田んぼの中でも目立ちます。葉をばりばりと食べます。幼虫(こども)には羽がなく、成虫(大人)になるときに羽が生えます。

ウンカやヨコバイのなかま(セジロウンカ・ヒメトビウンカ・トビイロウンカ・ツマグロヨコバイ)

これらは茎に穴を開けてそこから茎の中を流れている汁を吸います。ウンカはとても小さく見つけるのは大変です。ヨコバイはウンカよりだいぶ大きいですが形はウンカに良く似ています。ぴょんぴょんとよく飛びます。セジロウンカとトビイロウンカは遠く中国大陸から海をわたって飛んできます。

ガのなかま(ニカメイチュウ・コブノメイガ・イネツトムシ・フタオビコヤガなど)

ガの幼虫はイモムシとよばれています。これらの幼虫は葉をばりばりと食べます。ニカメイチュウは茎の中に入ってかくれます。コブノメイガやイネツトムシは葉を糸でまいて自分の家を作り、かくれます。またコブノメイガは毎年夏に遠く中国大陸から海をわたって飛んできます。

イネドロオイムシ

幼虫は葉っぱにくっついてあまり動きません。自分のだしたフンを背中にしょってかくれるため、ちょっと見たところドロのように見えますが、その下には幼虫がかくれているのです。成虫は黒い虫で、よく飛びます。