東北農業研究センター

雑草の関連情報

スカシタゴボウ Rorippa islandica (Oeder) Borb.

スカシタゴボウの写真アブラナ科の越年生雑草。全国に分布するが、東北と北海道で特に多い。水田畦畔や不耕起畑では秋に出芽して越冬する個体が多いが、雪解け後の春先以降の種子からの出芽も多い。大豆畑では、種子発生個体と耕起による切断根からの再生個体の両方が問題となる。湿った畑を好み、寒地・寒冷地では転換畑の主要雑草となっている。同じアブラナ科で黄色い花を付けるイヌガラシと似るが、スカシタゴボウでは下部の葉(5~6葉以降)が羽状に深く切れ込んでいるので、容易に区別できる。