東北農業研究センター

雑草の関連情報

スギナ Equisetum arvense L.

スギナの写真スギナに覆われた大豆畑の写真トクサ科の多年生シダ植物。胞子、根茎、塊茎で繁殖する。胞子のう(穂)は栄養茎とは別の茎(胞子茎)につき、いわゆる「土筆(つくし)」と呼ばれる。地下茎を四方に伸ばし節々から芽を出す。春早く胞子茎が現れ、栄養茎が現れる。栄養茎は高さ30~60cm,鮮緑色の円柱形で中空、節から多数の枝を輪生する。日当たりの良い、肥沃で土壌PHが中性近く、雑草競合のない所を好む。類似雑草にイヌスギナがあるが、これは胞子のうが栄養茎の先に着き、小枝の葉鞘は4裂(スギナは8裂)することで識別できる。スギナは乾燥した場所を好むのに対して、イヌスギナは比較的湿った荒地、沼沢地、水田畦畔に生育し、水田内にも入り込む。