研究活動報告

令和3年度水稲無コーティング湛水直播栽培フォーラムin岩手 をオンラインで開催しました

情報公開日:2022年2月28日 (月曜日)

開催日時

令和4年2月7日 (月曜日) 13時00分~16時45分

開催方法

オンライン開催

参加者数

167名 (生産者・農業団体61名、行政・普及機関21名、マスコミ3名、民間企業49名、研究機関32名、大学1名)

開催概要

生産者の高齢化やそれに伴う担い手への農地集積と大規模化に対応し、近年は直播栽培の導入面積が全国的に拡大しています。農研機構ではより多くの生産者が湛水直播栽培に取り組みやすくするために、種子コーティングをしない栽培法を開発し、現在その普及を進めています。本フォーラムでは導入地域のさらなる拡大に向け、イノベーション創出強化研究推進事業での研究成果も交えながら、水稲無コーティング湛水直播栽培の概要や栽培上のポイントを紹介するとともに、無コーティング湛水直播栽培に取り組んでいる生産者による情報提供と生産者間の意見交換が行われました。

主催者を代表して農研機構東北農業研究センター 羽鹿牧太 所長による開会挨拶がありました。水稲無コーティング湛水直播栽培技術の紹介では、まず技術の概要と播種機の説明、全国の導入事例3事例が紹介されました。次に、根出し種子の苗立ち促進効果、催芽器と育苗器を使った根出し方法について詳しい説明がありました。続いて無コーティング直播の雑草防除について、除草剤使用の基本、無コーティング直播の雑草防除上の利点、水管理と雑草防除体系、草種別の除草方法について説明がありました。

事例紹介では、岩手県奥州市の土井田営農組合、岩手県金ケ崎町の(株)栄久商事、岩手県紫波町の(農)星山営農生産組合、秋田県大仙市の進藤耕助氏の事例が紹介されました。各紹介の後、生産者が導入の目的や実施した感想等を発表しました。

最後に、鳥害対策、表層剥離対策、病害虫防除、雑草防除について、実践した生産者を中心に意見交換しました。

写真1
開会挨拶(羽鹿所長)
写真2
フォーラムの様子

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