開催日時
令和5年1月17日 (火曜日) 13時00分~16時30分
開催場所
いわて県民情報交流センター「アイーナ」 小田島組☆ほ~る
参加者数
156名(内訳:生産者37、JA21、企業34、県(行政)6、県(普及)7、県(研究)9、国1、マスコミ2、専門PO3、その他2、農研機構34)
開催概要
我が国のタマネギ消費量のうち約6割を占める加工業務用途を中心に、国産タマネギの周年供給力の強化に向け、夏季の端境期出荷が可能な東北地域等への新たなタマネギ産地の拡大に期待が寄せられています。これに対して東北地域のタマネギ生産拡大に向け、「東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォーム」が、令和4年8月3日付けで設立されました。本セミナーでは、東北地域をタマネギ産地とする意義と課題について話題提供するとともに、課題解決のために必要な技術開発について紹介しました。また、農研機構東北農業研究センターアドバイザリーボード委員等から意見を伺い、東北地域におけるタマネギ生産の今後の方策等について議論しました。
主催者を代表して農研機構東北農業研究センター 川口健太郎 所長による挨拶ののち、農研機構東北農業研究センター 田宮産学連携コーディネーターより「国産タマネギ生産の現状と東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォームについて」と題して、国産タマネギ生産の現状と東北タマネギ生産促進研究開発プラットフォーム設立の経緯が紹介されました。
続いて、みらい共創ファーム秋田 涌井代表から「東北地域におけるタマネギ生産拡大の意義」 と題して講演があり、タマネギに関わる多くのプレーヤーが結集し、再生産可能な農業の再生に協力して欲しいと話しました。その後、タマネギ産地化のための技術開発として、農研機構東北農業研究センター 水木研究員、NECソリューションイノベータ株式会社 橋岡氏、農研機構東北農業研究センター 木下主任研究員の3名からそれぞれ、「東北タマネギの地域間連携を支援するフードチェーン構築の展望」、「タマネギ安定生産支援・収穫予測システムの紹介」、「タマネギの新たな栽培技術体系の開発状況~セット栽培を中心に」との演題で報告がありました。
最後に、農研機構東北農業研究センター 佐々木畑作園芸研究領域長を座長とするパネルディスカッションが行われました。パネラーはそれぞれの立場から東北でのタマネギ産地拡大の意気込みを語り、会場からは、「タマネギの輸入量を国内産に置き換えることは可能であり、関係者の力を結集すべき」との発言や、東北以外のタマネギ産地からの参加者から「競争関係はあるが、営農継続に不安がある中で農業再生のために一緒に取り組みたい」との発言があり、東北のみならず全国に向けてプラットフォームの形成を加速するイベントとなりました。
開会挨拶(川口所長)
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パネルディスカッションの様子
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