重点普及成果

もち性大麦品種の普及

本技術開発の背景

もち性大麦は、血中コレステロール値の正常化や食後血糖値の上昇抑制等の効果のある水溶性食物繊維β-グルカンを多く含み、食味も優れるため、需要が急増しています。しかし、国内生産量が少なく、需要量の大部分が外国産もち性大麦で充当されているため、消費者や実需者からは、安心安全で品質面で優れる国産もち性大麦が求められています。そのため、国内各地の気象条件に適応し、多収で耐病性を持ち栽培特性に優れる「もち性大麦品種」群を育成し、全国に普及展開する必要があります。

技術概要

  • 東北から九州まで、各地の気象条件や麦種に対応した7品種を育成しました。北海道には、一部の品種で春播栽培が可能です。
  • もち性大麦は水溶性食物繊維β-グルカンを多く含み、健康維持機能性を訴求した食品の原料として用いることができます。
  • 食品メーカー等による製品利用だけでなく、6次産業化による地域農業の活性化にも貢献が可能です。
いろいろなもち性大麦品種(キラリモチ、はねうまもち、くすもち二条、フクミファイバー、きはだもち、もちしずか、ワキシーファイバー)の稲とそれを用いた製品の画像。

技術に関する問い合わせ先

農研機構 次世代作物開発研究センター 研究推進部 研究推進室
Tel.(029)-838-8260

参考情報