重点普及成果
SOPを整備した中生品種「ほしじるし」の導入による大規模経営体向けの幅広い作期分散
本技術開発の背景
近年の農業を取りまく環境の変化にともない大規模経営体が増加する傾向にある。この大規模化に対応するためには、中食・外食用の需要が拡大している多収・良食味米品種の組合せにより、これまでより幅広い作期分散を行う必要がある。そこで普及が進む品種とは熟期が異なる、中生品種「ほしじるし」を育成した。
技術概要
- 「ほしじるし」は、縞葉枯病抵抗性を持ち、耐倒伏性に優れる中生の多収・良食味米品種である。直播栽培にも適している。関東以西で栽培が可能である。
- 中生の多収・良食味米品種「ほしじるし」は、極早生から早生の多収・良食味米品種「つきあかり」、「にじのきらめき」、「コシヒカリ」とは熟期が異なるため、これらを組合せることにより、大規模稲作農家あるいは経営体においてより幅広い作期分散が可能となる。
技術に関する問い合わせ先
農研機構 作物研究部門 研究推進部
Tel:(029)-838-8260(代表)
参考情報
普及成果情報
プレスリリース
標準作業手順書(SOP)
原著論文
- 佐藤宏之, 平林秀介, 石井卓朗, 安東郁男, 根本博, 加藤浩, 太田久稔, 竹内善信, 出田収, 前田英郎, 井邊時雄, 春原嘉弘, 平山正賢, 常松浩史, 池ヶ谷智仁(2019)縞葉枯病抵抗性を備え業務用米に向く多収・良食味水稲新品種「ほしじるし」の育成, 農研機構研究報告 次世代作物開発研究センター
https://doi.org/10.24514/00001789