事例 :

未来環境が水稲生育に与える影響のリアルな評価開発段階 : 研究~実用

作物生育における季節環境を精密に構築する人工気象室「栽培環境エミュレータ」を用いて、21世紀末(2100年)の季節環境を人工的に構築し、水稲生育に与える影響を調査しました。その結果、現時点を超える気候変動の緩和策をとらない場合、高温と高CO2濃度が生育を早め、収量と品質の低下を引き起こす可能性があることを明らかにしました。本成果は、将来の気候変動への対策として、温暖化に対する頑健な品種の育成、生育を管理するための栽培技術の開発などに役に立つことが期待されます。