刊行物

混合堆肥複合肥料の製造とその利用~家畜ふん堆肥の肥料原料化の促進~

カテゴリ
技術紹介パンフレット
畜産・草地
土壌肥料・根圏
タイトル
混合堆肥複合肥料の製造とその利用~家畜ふん堆肥の肥料原料化の促進~
発行年月日
2020年3月31日
概要

2012年の肥料取締法施行規則等の改正により、混合堆肥複合肥料の公定規格が新設され、条件付ではあるものの、肥料原料の一部として家畜ふん堆肥を用いることができるようになった。

これを受けて、農研機構、公設試験研究機関並びに各地域の⺠間企業が連携して、牛ふん堆肥を主原料とする混合堆肥複合肥料並びに腐植酸含量を高めた鶏ふん由来の肥料の開発研究を行ってきた(農林水産省委託プロジェクト「生産コストの削減に向けた有機質資材の活用技術の開発(平成27年度~令和元年度)」)。

本マニュアルでは、混合堆肥複合肥料を開発・普通肥料登録し、これを生産農家で栽培実証する中で、得られた知見について失敗例も交えながら紹介する。

各章では、肥料メーカー、堆肥の販路の多様化を目指す畜産農家向けに、肥料の生産事例、普通肥料登録申請方法および注意点について取りまとめるとともに、堆肥供給者と肥料製造者のマッチング事例を整理した。さらに、肥料ユーザーである生産農家に向けて作物栽培事例について整理した。

なお、本書は2019年11月末時点での肥料取締法に基づいて記載されている。2019年12月4日に肥料取締法の一部を改正する法律が公布された。

今後、堆肥と化学肥料の配合が可能となることから、法改正の内容を理解するとともに、運用に係る政令等の整備がなされていくことから、これらの情報を確認しながら取り組んで頂けると幸いである。