露G06 (株)vegeta(広島県庄原市)
実証課題名
広島型キャベツ100ha経営スマート農業化プロジェクト
経営概要
76ha(キャベツ75ha、水耕野菜1ha)うち実証面積:キャベツ2.5ha
導入技術
①経営管理システム、②苗管理システム、③自動操舵トラクタ、④GPS連動施肥中耕機、⑤収穫時期予測システム、⑥収量予測システム、⑦全自動収穫機、⑧マルチロータ、⑨収量コンバイン、⑩不陸解析システム、⑪自動水門管理、⑫自走型灌水装置、⑬遠隔監視モニタ
目標
- 面積(75ha→100ha) ○生産額(1.1億円→2億円)○ 畑地並み単収(2.7t→4.0t/10a)
生産コストの500万円以上削減 ○ 収穫作業の効率化(作業時間50%削減)
目標に対する達成状況
- 雇用確保が困難な中山間地域にて、10人での管理体制を維持しつつ、75haから100haに拡大
- 1日の経営管理を2.7時間から2時間に削減、生産コスト606万円削減、生産額1.75億円に増加
導入技術の効果
経営管理システム
- 経営管理システム「アグリノート」に、気象データ等から圃場別にキャベツ定植後の各作業時期を提案する「AIマネージャー機能(農業支援装置、プログラム、農業支援システム(特願2021-58941))」を追加し、作業進捗や作業者スキルを考慮した作業計画作成や、作業者スマホへの作業指示が可能となり、経営管理時間を45%削減
苗管理システム
- 汎用クラウドアプリ「ZAICO」を用い、QRコード情報にて、苗在庫管理を見える化して、スマートフォンやPCにより、どこでもリアルタイム在庫状況が確認できることで、苗生産の最適化を行い、圃場10aあたりの生産管理苗数を10%削減
不陸解析・GPSレベラーによる緩傾斜化
- 不陸解析ソフトで、ドローン空撮画像から運土量を把握し、事前運土後に、GPSレベラー作業で圃場表面を0.2%に緩傾斜施工すると、60a作業を35時間から17時間に短縮(RTK搭載ドローン使用)
- 表面排水促進により、水田転換畑の単収が、2.7tから5t以上に
全自動収穫機
- 6~7月収穫の品種では、株の倒伏が多くロス率が高かったが、10~12月収穫の品種では、手収穫150玉/時/人に対して、機械収穫は289玉/時/人となり、機械により48%が削減
- 中山間地では、圃場が畦畔に囲まれているため、機械に踏まれる圃場内外縁部分を予め手収穫する労力が必要だが、機械収穫と手収穫との常時セット作業を行うと、収穫作業は1.5倍の効率化を実現
事業終了後の普及のための取組
- 県や市などの機関と協働してスマート農業技術の普及のための協議会(仮)を立ち上げ、産学官の連携にて地域一体となった取り組みを図る。
- 地元中小生産者と連携し、地域や品目を超えたスマート農機の共同利用(シェアリング)を働きかけ、地元中小生産者へのスマート農業技術の普及を行い、地域として生産者の初期投資の軽減を図るしくみづくりに取組む。
問い合わせ先
庄原商工会議所(担当:本平)
E-mail:
関連リンク
キーワード
トラクタ(自動操舵システム)、畝立て、自動運転、自動航行、GPSレベラー、均平、緩傾斜圃場、育苗管理、苗管理システム、移植、可変施肥、肥料散布ドローン、キャベツ施肥中耕機、防除、農薬散布ドローン、コンバイン(食味・収量センサ)、収量コンバイン、収穫機、遠隔監視システム、ドローン(センシング)、リモートセンシング、リモセン、かん水装置、潅水、水管理システム、バックオフィス業務、データ、労務管理、スケジュール最適化、営農管理システム、経営(経理)管理システム、在庫管理、収量予測、出荷予測システム、出荷量予測、生育・収量の予測システム、露地野菜、中山間地、野菜(茎葉菜類)