大A02 (有)新田農場ほか(北海道岩見沢市)
実証課題名
スマート農業技術導入による地域水田農業の活性化プロジェクト
経営概要
新田農場、濱本農場、倉田農場、道下農場 計174.53ha(水稲47.62ha、その他126.91ha)、うち実証面積:水稲47.62ha
導入技術
①ロボットトラクタ(耕起・整地)、②可変散布(施肥、追肥)、③水管理(自動給水弁、水田水温センサ)、④ロボットコンバイン(収穫)、⑤リモートセンシング、⑥生産者向け情報提供機能 など
目標
- ①耕起・整地、 ②栽培播種(乾田直播):労働時間30%削減
- ③水管理:(汎用型センサ設置):巡回作業時間30%削減
(自動給水弁設置):水管理作業時間80%削減 - ④可変散布:収量・品質の均一化に伴う歩留り率の向上による収量の改善10%
- ⑤その他:肥料投入量の適正化、作業人員適正配置、ロボットトラクタはじめ農機の共同利用、
水稲以外の畑作物導入及び流通業者との連携などによる収益増20%
目標に対する達成状況
- ロボットトラクタ導入による耕起整地/播種作業において62%/49%の労働時間削減が達成された。
- 自動アシストコンバインによる収穫作業にて54%の作業時間を人件費の低い労働者に変更可能となった。
- 可変散布により最大24%の資材費削減が可能となった。また、可変散布により、圃場内の不均一性が改善された。収量の改善は条件により、1%~12%と一部の圃場にて目標を達成した。
- 自動給水弁の利用により、見回り・弁操作時間が最大75%削減されることが示唆された。
- 上記達成状況に加え、スマート農業技術の減価償却費を償却済みとした場合、収益は27.2%~124.8%の増加となり、収益増20%を超えると試算できた。
導入技術の効果
自動運転トラクタ
- 耕起・整地作業では62%、播種作業では49%の労働時間削減
自動アシストコンバイン
- 自動アシスト時間割合54%
作期全体の労働時間
- ロボットトラクタ、自動給水弁の導入により労働時間が18%削減
可変散布による不均一性の改善
事業終了後の普及のための取組
- 本実証終了後も岩見沢市単独予算での実証継続、参画機関による別省庁予算でのビジネス化を継続するものとしており、さらに技術の醸成を進めるものとしている。
問い合わせ先
株式会社スマートリンク北海道 小林伸行
E-mail:
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キーワード
トラクタ(自動運転)、ロボトラ、自動操舵、協調作業、同時作業、自動航行、可変施肥システム、コンバイン(食味・収量センサ)、収量コンバイン、 収穫、遠隔監視、NDVI、ドローン(センシング)、リモートセンシング、リモセン、衛星画像、環境計測、栽培環境センシング(露地)、水管理システム、情報共有ツール、 生産者向け情報提供機能、データ、営農管理システム、経営(経理)管理システム、収量予測、出荷予測システム、生育・収量の予測システム、乾田直播、大規模水田作、イネ、主食用稲、水稲