畜2H05:三島村肉用牛生産組合【鹿児島・三島村】

実証課題名
離島の畜産振興にむけて~畜産ネットシステムの構築・実証
経営概要
肉用牛:642頭 うち実証頭数:繁殖牛433頭、子牛207頭、種雄牛2頭

導入技

①畜産ネットシステム(肉牛データベースシステム、デバイス・アプリケーション、双方向通信システム)、②生産・経営管理・飼養(放牧)管理システム(生産・経営管理システム、飼養(放牧)管理システム)

  • 畜産ネットシステム及び生産・経営管理・飼養(放牧)管理システムの構築
  • システムの導入による生産性・経済性の改善(子牛の販売価格5%向上、母牛の分娩間隔5%短縮、売上5%増加、経費5%程度低減)

目標に対する達成状況

  • データベース、デバイス・アプリケーション、双方向通信システムを有する、畜産ネットシステムを構築した。
  • 生産・経営管理システムの構築するとともに、放牧牛の位置、活動量を把握できる高度な飼養管理システムを構築し、それらの情報を畜産ネットシステムに統合・一元化した。
  • 構築したシステムを生産・飼養管理や獣医診療等へ活用することにより、生産性・経済性が改善した(子牛販売価格29%向上。平均分娩間隔9.2%短縮。1戸あたりの売上28%増加、同経費14%減少。)。

導入技術の効果

生産・経営管理システム

  • 個体情報に加え、生産から出荷まで確認が可能であり、スマートフォンでも操作可能な現場に即した利便性を確立。

放牧牛などの広大な土地や遠隔地における飼養管理の効率化

  • 位置情報と活動情報を把握できるGPSセンサー付き活動量計により位置確認、脱柵による事故防止、活動量の低下による健康状態低下の通知、活動量の増加による発情発見の通知等、放牧牛などの広大な土地や遠隔地における飼養管理の省力化・効率化を実現。

双方向通信の獣医療への活用

  • 双方向通信により生産者と獣医師が遠隔地においてもスムーズにコミニケーションを取れるようになった

事業終了後の普及のための取組

  • (株)南日本情報処理センターがGPS付き活動量計の製品化と市販化に取り組んでいる。
  • 開発した技術を改良し、さらに利用者の多様なニーズにあった機能強化を図りつつ事業化・販路の拡大に取り組む予定である。
  • 活動量計については、新たに低消費電力で長距離のデータ通信が可能な(Low Power Wied Area)の検証や負担となる初期費用を抑えたサービス型(SaaS)等での提供方法を検討する。
問い合わせ先

鹿児島大学共同獣医学部乙丸孝之介(研究代表)

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キーワード

個体行動監視、発情等検知、営農管理システム、栽培管理システム、畜産、LPWA、放牧、生産履歴、離島、リモート診療、獣医師、双方向通信システム、脱柵、活動量計、肉用牛、繁殖牛