水2H09:下野西機械利用組合【宮崎・高千穂町】

実証課題名
中山間地域の棚田等を支える農業生産・農業基盤の省力管理技術の実証
経営概要
20ha(水稲20ha) うち実証面積:水稲20ha

導入技

①ほ場管理システム及び気象観測システム、②水管理システム、③リモコン式草刈機、④ドローン、⑤食味・収量センサ付きコンバイン、⑥牛分娩予測・監視システム、⑦パワーアシストスーツ、⑧獣害監視・くくり罠捕獲通報システム

水田の水管理、移植、防除、施肥、草刈り等の作業・管理時間の1割縮減等と1等米比率の向上、肉用牛繁殖における分娩管理時間の1割縮減と事故防止、獣害対策に要する時間の1割縮減

目標に対する達成状況

  • 播種、施肥、防除作業についてドローン導入することで慣行移植栽培に比べ5割以上の作業時間縮減
  • 牛分娩予測・監視システムの導入により、分娩事故防止につながり、分娩管理時間を約3割縮減
  • 地区内一等米比率も高く推移、ほ場管理システム、パワーアシストスーツ等の有効性を確認

導入技術の効果

水管理システム

  • システム導入により、水管理の開始・停止の自動操作や遠隔操作の利用が図られ、水管理見回りに要する労働が削減されている。

ドローン利用作業体系

  • 棚田での食用稲栽培でドローンによる直播、施肥、防除を行った場合(57時間)、慣行栽培(129時間)と比較して56%の縮減が図られた。

牛分娩予測・監視システム

  • 母牛の体温変化や動きによる分娩時期の予測が可能となり、分娩管理時間の削減につながった。

パワーアシストスーツ

  • スーツ着用により作業がやや楽になったという意見が多かった。

事業終了後の普及のための取組

  • 農業者向け研修会により中山間地向きのスマート農業技術の周知及び普及を図ると共に、棚田での取組として広報に努める。
  • ドローンについては、集落営農組合等による導入が期待される反面、棚田ゆえの課題があるため、技術改良を継続して行う。
  • 山腹用水路水位調査と自動給水栓管理による、水資源の節約効果について継続して検討を行い、水管理改善を図る。
問い合わせ先

宮崎県高千穂町 農林振興課

E-mail:

宮崎県西臼杵支庁 農政水産課

E-mail:

関連リンク
キーワード

コンバイン、ドローン、水管理システム、遠隔操作草刈機、アシストスーツ、生育・収量等の予測システム、病害虫発生予測システム、発情等検知、栽培管理システム、夜間鳥獣害監視・くくり罠捕獲通知システム、水田作、リモコン草刈機、草刈り機、生育予測システム、収量予測システム、わな、有機、水稲、イネ