品種詳細

恋あずさ

水稲「恋あずさ」は一般品種に比べて胚芽重が約2倍あり、γ-アミノ酪酸含量が高い巨大胚粳種である。熟期が早生の晩で耐冷性が非常に強いことから、東北地域向きの発芽玄米用等の加工用品種として利用できる。

主要特性

「恋あずさ」は、巨大胚系統「北海269号」と「奥羽316号」を1989年に交配し、その後、選抜固定をはかってきた巨大胚をもつ粳系統である。

  1. 出穂期は「あきたこまち」と同程度で、東北中南部では早生の晩に属する。胚芽の大きさは、「あきたこまち」に比べて胚芽長は1.3倍、重量比では1.9倍である。
  2. 「恋あずさ」の玄米に含まれるγ-アミノ酪酸 (GABA、ギャバ) 含量は「あきたこまち」に比べて6.5倍高く、発芽玄米として利用した場合、その機能性成分の摂取効率が高まるものと期待できる。
  3. 稔実歩合は“極強” の基準品種を大きく上回り、障害型耐冷性は“極強以上”と判定される。
  4. 発芽玄米にして食べる場合、ブレンド割合を減らすか、低アミロース米とブレンドすると食味は比較的良い。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
18657
(2005年8月11日)
2006年3月 7日 16605
(2008年3月17日)
25年
(満了日:2033年3月17日)
交配組み合わせ 旧系統名
北海269号 x 奥羽316号 奥羽359号

品種の利用許諾について