品種詳細

ほしじるし

稲と麦の二毛作に適する水稲品種です。縞葉枯病に抵抗性をもち、晩植適性があることから、麦作後の栽培に適しています。「コシヒカリ」に近い良食味をもち、多収で直播栽培に適することから、低コストで栽培される業務用米飯等への利用が期待されています。

主要特性

  • 成地における出穂期は「月の光」よりもやや早い"中生の中"、成熟期は「月の光」と同程度で"中生の晩"の熟期に属します。
  • 稈長は「月の光」よりやや短かく、穂数は「月の光」と同程度で、草型は"偏穂重型"です。
  • 「ほしじるし」の育成地(茨城県つくばみらい市)での玄米収量は、早植・移植栽培で「月の光」に対して25%程度、「あさひの夢」に対して15%程度多収です。また、麦作後を想定した晩植栽培でも、「月の光」に対して15%以上多収です。
  • 湛水直播栽培における玄米収量は「月の光」に対して15%以上多収です。稈長が短いことから倒伏しにくく、直播栽培に適します。
  • 玄米の外観品質は、「月の光」、「あさひの夢」よりやや劣ります。高温耐性は「日本晴」並の"中"です。炊飯米の食味は「コシヒカリ」に近い良食味です。
  • 縞葉枯病に対しては"抵抗性"であり、麦作地帯での栽培に適します。いもち病抵抗性は弱いため、常発地帯ではいもち病防除の徹底が必要です。また、白葉枯病に対しては"やや弱"なので、常発地帯での栽培は避ける必要があります。

栽培適地

関東・北陸以西の地域

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
25710
(2011年3月16日)
2011年6月28日 22990
(2014年2月12日)
25年
(満了日:2039年2月12日)
交配組み合わせ 旧系統名
関東199号 × 関東209号 関東238号