品種詳細
ぴかまる
「ぴかまる」は、「ヒノヒカリ」等の一般のうるち米品種よりも、デンプンの一種であるアミロースの含有率が低いため、ご飯の粘りが強い特性があります。「ヒノヒカリ」に比べ、収量が約10%多く、食味は同等以上です。また直播適性に優れ、いもち病と縞葉枯病にも強くなっています。
主要特性
- 生産適地は九州をはじめとする西日本の平野部で、出穂期・成熟期は「ヒノヒカリ」と同程度の中生(なかて)です。
- 九州地域の主要品種「ヒノヒカリ」に比べ倒伏に強く、移植栽培では9%、水田に直接種もみをまく「直播(ちょくはん)栽培」では13%収量が多い特長があります。
- 稲の主要な病害であるいもち病と縞葉枯病に強く、農薬の使用を減らせる可能性があります。
- 良食味品種である「ヒノヒカリ」に比べてご飯の粘りが強く、軟らかい特長があり、ご飯の食味も優れます。玄米は、低アミロース米の特徴でやや白濁しますが、粒ぞろいが良く、米の外観品質は、「ヒノヒカリ」に優ります。
- 福岡県、熊本県、鹿児島県の農業生産法人で「ぴかまる」の試作が開始されています。
ヒノヒカリ(左)、ぴかまる(右)の玄米
ぴかまるの食味特性 ご飯の粘りが強い
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28006 (2013年3月18日) |
2013年7月 5日 | 24270 (2015年3月26日) |
25年 (満了日:2040年3月26日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
関東221号/西海250号(にこまる) | 西海270号 |