品種詳細
えみのあき
「えみのあき」は、寒冷地中部では“中生の晩”に属する粳種である。耐倒伏性が強く、直播栽培に適する。いもち病圃場抵抗性遺伝子Pi39を有し、いもち病圃場抵抗性は“極強”である。玄米品質は“上中”で、食味は「ひとめぼれ」並の良食味である。
主要特性
- 「えみのあき」は、いもち病抵抗性極強・良食味の「中部111号 (みねはるか) 」を母とし、直播向き・多収・良食味の「奥羽382号 (萌えみのり) 」を父とする交配組合せから育成された系統である。後代系統の段階で、DNAマーカー選抜を行い、いもち病圃場抵抗性遺伝子“Pi39”を持つ系統を選抜した。
- 育成地における出穂期、成熟期は「ひとめぼれ」並で、“中生の晩”熟期に属する。
- 稈長は「ひとめぼれ」より短く、穂長および穂数は同程度で、草型は“偏穂数型”である。
- 耐倒伏性は“強”で、移植栽培、直播栽培いずれにおいても倒伏は「ひとめぼれ」より明らかに少ない。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia, Pii”と推定される。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに“極強”である。白葉枯病抵抗性は“やや強”で、縞葉枯病には“罹病性”である。障害型耐冷性は“強”である。
- 移植栽培における精玄米重は「ひとめぼれ」並である。直播栽培における精玄米重は移植栽培並かやや低いが、「ひとめぼれ」より多収である。
- 外観品質は「ひとめぼれ」並の“上中”である。食味は「ひとめぼれ」並の良食味である。玄米タンパク質含有率は「ひとめぼれ」並で、白米アミロース含有率は「ひとめぼれ」より1ポイント程度低い。
栽培適地
東北中部以南
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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28153 (2013年5月 2日) |
2013年8月30日 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
中部111号 (みねはるか) × 奥羽382号 (萌えみのり) | 奥羽407号 |