品種詳細
たちはやて
水稲「たちはやて」は籾だけでなく茎や葉と合わせた地上部全体を利用する稲発酵粗飼料用品種です。地上部の収量が高く、籾よりも牛が消化しやすい茎葉の割合が高いため、 品質の良い発酵粗飼料になります。早生で「コシヒカリ」よりも約2週間早く収穫できるため、作期分散が可能です。
主要特性
- 「たちはやて」の育成地(茨城県つくばみらい市)における出穂期は「コシヒカリ」より2日遅いものの、稲発酵粗飼料としての収穫適期である黄熟期は「コシヒカリ」の成熟期よりも約2週間早く、「コシヒカリ」より先に収穫が可能である。
- 「たちはやて」は117cmと極長稈であるが倒伏に強く、直播栽培にも適する。
- 育成地での移植栽培における「たちはやて」の地上部収量(絶乾全重)は、同熟期の飼料用品種である「夢あおば」より5%多収となる。稈質が強いことから直播栽培でも倒伏しにくく、湛水直播栽培での地上部収量は中生熟期の飼料用品種「ホシアオバ」よりも13%多収となる。
- 「たちはやて」は、牛が消化しにくい籾の割合が低く、消化されやすい茎葉の割合が高いため、品質の良い稲発酵粗飼料になる。
- 「たちはやて」はもち品種で玄米の粒形は細長く、主食用米および食用のもち米と識別性がある。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
---|---|---|---|
28404 (2013年7月30日) |
2013年11月22日 | 24364 (2015年6月19日) |
25年 (満了日:2040年6月19日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
おどろきもち/つ系1110//×ホシアオバ | 関東飼糯254号 |