品種詳細
ときめきもち
「ときめきもち」は、東北地域中部では“中生”に属する糯種である。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに“強”である。耐倒伏性は強く、精玄米重は「きぬのはだ」並である。搗き餅の食味は良好で、餅硬化速度は「きぬのはだ」より遅い。
主要特性
- 「ときめきもち」は、2004年に、良質・糯の「奥羽糯391号」を母とし、直播用・良食味の「奥羽直376号」を父として行った交配から育成された品種である。
- 育成地における出穂期、成熟期は「きぬのはだ」並で、“中生”に属する。
- 稈長は「きぬのはだ」よりやや短く、穂長は同程度、穂数はやや多く、草型は“偏穂数型”である。ふ先色は“褐”である。
- .耐倒伏性は“強”で、移植栽培、直播栽培いずれにおいても倒伏程度は小さい。また、普及見込み地域である秋田県南秋田郡大潟村では、明らかに「きぬのはだ」より倒伏が少ない。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia, Pii, Pik”と推定される。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに“強”である。障害型耐冷性は“やや強”である。穂発芽性は“中”である。
- 移植栽培、直播栽培いずれにおいても精玄米重は「きぬのはだ」と同程度である。大潟村での精玄米重は「きぬのはだ」より多収である。
- 外観品質は「きぬのはだ」並の“上下”である。搗き餅の食味は「きぬのはだ」「ヒメノモチ」より優る良食味である。餅硬化速度は「きぬのはだ」「ヒメノモチ」より遅い。
栽培適地
東北地域中南部
その他
いもち病抵抗性および耐倒伏性が強いため、直播での低コスト栽培にも適する。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
---|---|---|---|
29149 (2014年4月22日) |
2014年9月18日 | 25369 (2016年8月 9日) |
25年 (満了日:2041年8月 9日) |
交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
奥羽糯391号 × 奥羽直376号 | 奥羽糯413号 |