品種詳細

やたのもち

水稲「やたのもち」は関東東海地域では「マンゲツモチ」と同等の中生品種であり、「マンゲツモチ」よりも13%程度高い収量性を示す。餅は柔らかさが持続し、大福等の和菓子に適している。

主要特性

  1. 「やたのもち」は、台湾で育成された多収糯品種「台中糯70号」と、国際稲研究所(IRRI)で育成された極穂重型の系統である 「IR65564-44-5-1」の交雑後代より育成された品種である。
  2. 「やたのもち」の早晩性は出穂期、成熟期とも「マンゲツモチ」と同程度であり、"中生の早"に属する糯種である。
  3. 「やたのもち」の稈長は「マンゲツモチ」と比較して11cm程度長く、耐倒伏性は「マンゲツモチ」と同程度の'やや弱'である。
  4. 「やたのもち」の収量は「マンゲツモチ」に比べて育成地で13%程度多く、玄米の外観品質は「マンゲツモチ」並であり、餅の食味は「マンゲツモチ」と同程度の"上中"である
  5. 餅は「マンゲツモチ」より硬くなりにくい。餅菓子製造用の機械で製造した餅の官能成績は良好で、おいしさや柔らかさの経時変化も「マンゲツモチ」に比べ小さく、和菓子への加工適性がある。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
29108
(2014年4月 9日)
2014年9月18日 25332
(2016年8月 3日)
25年
(満了日:2041年8月 3日)
交配組み合わせ 旧系統名
台中糯70号/IR65564-44-5-1 関東糯235号