品種詳細

つきあやか

縞葉枯病に強いイネWCS(イネ発酵粗飼料)専用の中生の品種で、既存の中生品種「たちあやか」の栽培が難しかった縞葉枯病多発地帯での普及が期待できます。また、これまでの晩生品種と栽培を組み合わせることで、移植や収穫作業の分散や良質な飼料の増産が図れます。

主要特性

  • 出穂期が「たちあやか」より2日程度早い中生品種です。全体に占める籾の重さの割合(籾重割合)は4.4%と「たちあやか」と同様に極めて少なく、消化性に優れる茎葉部の収量は「たちあやか」と同等です。縞葉枯病に抵抗性で、「たちあやか」の欠点を改良してあります。
  • 糖含有率は16.7%であり、良好な発酵が期待できます。
  • 育成地である瀬戸内沿岸部における6月上旬移植での出穂期は8月14日ですが、出穂特性の日長反応性程度は弱く、移植時期の変動により出穂期は前後します。
  • おおよその栽培適地は、東北南部・北関東以南です。
  • いもち病の真性抵抗性遺伝子"Pi20"や"Pib"を有するため、侵害菌が存在せず罹病しない地域もありますが、変異菌の発生により罹病化する可能性が高いので、防除を徹底してください。
  • 収穫は、十分な乾物収量や良好な発酵品質を確保するため出穂期30~40日後以降に行う必要があります。
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
34562
(2020年3月16日)
2020年6月29日

交配組み合わせ 旧系統名
ホシアオバ/関東PL13//(05多予II-15/中国飼189号)F4/03多系選96 中国飼225号