品種詳細

銀河のちから

小麦「銀河のちから」はグルテンの質が強靱で、「ゆきちから」と比べて製パン適性が優れ、中華めん適性は色相がやや劣るが食感は同程度に優れる。播性はIVで縞萎縮病に強く、穂発芽性は「難」で、寒冷地の気候に適する。

主要特性

  1. 「銀河のちから」は1996年5月に、穂発芽性がやや難で縞萎縮病に強く、製めん適性の優れた「盛系C-138 (後の東北209号) 」を母とし、 縞萎縮病に強く、製パン適性の優れた「東北205号 (後のハルイブキ) 」を父として人工交配が行われ、派生系統育種法で育成された。褐ふ、有芒で紡錘状の 穂を有する硬質小麦で、2009年度に播種した世代はF15である。
  2. エキステンソグラムの伸長度が小さく、生地の伸展性は劣るが、伸張抵抗が強く、グルテンの質が強靱である。
  3. ゆきちから」と比較して、粗蛋白含量は同程度で、灰分含量が少なく、製粉歩留が高く、粉の色相は同程度である。
  4. ゆきちから」と比較して、パンのミキシング時間が長く優れ、比容積は同程度で官能評価の合計点が高い。中華めん適性は「ゆきちから」より色相がやや劣るが食感は同程度に優れ、合計点は輸入銘柄HRWより高い。
  5. 播性はIVのやや早生種で、「ゆきちから」より出穂期が1日、成熟期が2日遅く、稈長が短く、穂数が少ない。収量は「ゆきちから」と同程度で、容積重が大きく、外観品質が優れる。
  6. 耐寒性は「やや強」、耐雪性は「やや弱」、耐倒伏性は「強」、穂発芽性は「難」である。縞萎縮病抵抗性が「強」で、赤かび病、うどんこ病、赤さび病の各抵抗性は「中」である。

栽培適地

寒冷地の気候に適する。

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
25559
(2011年1月17日)
2011年4月 5日 23403
(2014年5月 2日)
25年
(満了日:2039年5月 2日)
交配組み合わせ 旧系統名
盛系C-138 (東北209号) x 東北205号 (ハルイブキ) 東北223号

品種の利用許諾について