品種詳細

びわほなみ

多収で製粉性に優れる日本めん用品種である。小麦粉はアミロース含量が21%程度とやや低く、もちもちとした食感の滑らかなうどんが作れる。

主要特性

  • 「びわほなみ」は早生で製粉性に優れる小麦品種「中国153号」と、多収で製粉性や製めん適性に優れる北海道の小麦品種「北見81号」(後の「きたほなみ」)との交配から育成された品種である。
  • 「農林61号」より成熟期が2日早い早生品種で、稈長が短いため倒伏に強く、収量が多い。穂発芽性は「農林61号」と同程度の"中"で、「シロガネコムギ」より優れる。赤かび病には弱い。
  • 灰分含量が「農林61号」や「シロガネコムギ」より低く、製粉歩留やミリングスコアが高く、製粉性はASW並に優れる。
  • 「びわほなみ」の小麦粉はアミロース含量が「農林61号」より低く、ゆでめんは粘弾性(粘り)や滑らかさに優れ、製めん適性はASWと同程度である。

栽培適地

温暖地西部の平坦部

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
32603
(2017年11月22日)
2018年2月23日 28960
(2022年2月 7日)
25年
(満了日:2047年2月 7日)
交配組み合わせ 旧系統名
「中国153号」を母とし、「北見81号」を父とする人工交配の
後代から育成された品種
中国165号