品種詳細

すずかれん

「すずかれん」は葉焼病と食葉性害虫のハスモンヨトウに抵抗性を持つ暖地向けの納豆用小粒品種です。従来の納豆用品種「すずおとめ」より子実はやや大きく、多収で、納豆加工適性は同等以上です。

写真1
葉焼病に対する抵抗性の違い

写真2
子実の大きさの比較

主要特性

  • 葉焼病に対して「すずおとめ」より極めて強い抵抗性を持っています。
  • 重要な食葉性害虫ハスモンヨトウに対する抵抗性は、「すずおとめ」や西日本の主力品種「フクユタカ」より強く、ほ場での被害程度に顕著な差があります。
  • 成熟期は「すずおとめ」より遅く、「フクユタカ」より早い、やや晩生です。
  • 子実収量は「すずおとめ」より6ヶ年平均で約15%多収です。
  • 子実は「すずおとめ」よりやや大きく、粗蛋白含有率が高い特徴を持っています。納豆加工適性は「すずおとめ」と同等以上の評価を得ています。
  • 栽培適地は九州を中心とした暖地ですが、西日本の温暖地での栽培も可能です。
  • 安定生産、省力・低コスト化に寄与し、環境に優しい農業に適した新品種として期待されます。熊本県の認定品種に採用されています。

表
出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
24880
(2010年5月19日)
2010年8月25日 22018
(2012年9月25日)
25年
(満了日:2037年9月25日)
交配組み合わせ 旧系統名
九州129号(すずおとめ)/IAC100 九州156号