品種詳細

白妙二条

白妙二条

「白妙二条」は、褐変の原因となるポリフェノールが極めて少なく、炊飯後にほとんど褐変せず色相が極めて優れる食用大麦の新品種です。栽培特性は「ニシノホシ」とほぼ同等の早生、短稈、縞萎縮病とうどんこ病に複合抵抗性で多収であり、精麦品質も優れます。佐賀県で本格生産が始まっており、通常の麦ご飯の他にレトルト麦ご飯,大麦スープや麦味噌の原料として商品開発が進んでいます。

主要特性

白妙二条

  • 精麦の褐変の原因となるプロアントシアニジンの含量が極めて少なく、加熱後に褐変をほとんど起こさず、麦飯等の色相評価が極めて高く優れます。
  • 精麦の白度は高く、やや硬質のため搗精時間はやや長いですが、砕粒率は低く、精麦品質は「ニシノホシ」と同程度に優れます。

  • 春播性の早生種でやや短稈で穂数が多く耐倒伏性はやや強で、多収で外観品質も良く、生育特性は「ニシノホシ」に類似しています。

  • 病害抵抗性も「ニシノホシ」と同等で、うどんこ病には極強、赤かび病にはやや強、オオムギ縞萎縮病ウイルスのI型系統には抵抗性ですがIII型系統に罹病します。穂発芽性は易で「ニシノホシ」に比べやや劣ります。

  • 「白妙二条」の栽培特性や病害抵抗性は「ニシノホシ」と同等であり、「ニシノホシ」と同じ栽培管理により温暖地から暖地の平坦部で栽培できます。なお、穂発芽し易いため、刈り遅れしないように注意する必要があります。

sira3九州沖縄農研(筑後)の生産力検定試験、広幅播標肥栽培(2004-07年度)の試験結果
ΔL*、Δa*は、加熱後のL*値、a*値の変化、Ca+PAはカテキン+プロアントシアニジンの含量

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
23483
(2009年2月20日)
2009年4月22日 22161
(2012年12月28日)
25年
(満了日:2037年12月28日)
交配組み合わせ 旧系統名