品種詳細
ダイキンボシ
「ダイキンボシ」は、「イチバンボシ」と同程度の早生で、10cm程度長稈で、安定的に多収なウルチ性の六条裸麦である。うどんこ病に抵抗性である。硝子率が低く、精麦白度が極めて高く、砕粒率が低いなど、原麦・精麦品質に優れる。
主要特性
- 「ダイキンボシ」は、うどんこ病に強い「四R系2643」を母親、早生・多収で高白度の「四国裸111号」を父親にして交配し、派生系統育種法により育成した渦性の六条裸麦である。
- 播性程度は"IV"で、出穂期・成熟期が「イチバンボシ」より1日程度早い早生である。
- 「イチバンボシ」より稈長が10cm程度長いが、耐倒伏性は「イチバンボシ」と同等以上である。穂数は同程度で、穂長はやや長い。
- 育成地における平均収量は「イチバンボシ」より約2割多収である。
- うどんこ病抵抗性は"強"である。「イチバンボシ」と同様に、オオムギ縞萎縮病には強く、赤かび病抵抗性は"中"で、穂発芽性は"難"である。
- 硝子率が「イチバンボシ」より低い。
- 原麦白度が高く、穀粒硬度と60%歩留まり搗精時間は「イチバンボシ」と同程度だが、砕粒率が低い。
- 精麦白度が極めて高く優れる。
- β-グルカン含量は「イチバンボシ」よりやや多い。
出願番号 (出願日) |
公表日 | 登録番号 (登録日) |
育成者権の存続期間 |
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34237 (2019年10月17日) |
2020年1月23日 |
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交配組み合わせ | 旧系統名 | ||
四R系2643/四国裸111号 | 四国裸134号 |