品種詳細

ぽりっちご

「ぽりっちご」は、抗酸化活性が高い既存品種「おいCベリー」より総ポリフェノール量が多く、40%程度高い抗酸化活性を有します。商品果率が高く、収量や食味は「とちおとめ」と同程度で、日持ち性に優れる促成栽培向けの品種です。

主要特性

1.果実の総ポリフェノール量が既存品種より高く、抗酸化活性は高ビタミンC品種「おいCベリー」より3年間の平均で40%高い値を示します。

2.草姿は"立性"で、冬期の草勢は強く、果房伸長性に優れます。頂果房花数は「とちおとめ」より少なく、「とよのか」と同程度です。

3.花芽分化期は、ポット育苗では9月中下旬であり、促成栽培での開花日は「とちおとめ」よりも10日程度遅い品種です。収穫開始日は「とちおとめ」より19日程度遅いため、2月末までの早期収量が少ないが、商品果率が高く4月末までの全期収量は「とちおとめ」と同等です。果実は15g程度で果形は"長円錐"、果皮色は"赤~濃赤色"であり、萼片が直立する特徴的な外観を有します。糖度は「おいCベリー」と同等で酸度はやや低く、食味は"良"です。硬度は「おいCベリー」と同等で、日持ち性は"やや良"です。

活用面・留意点

1.うどんこ病および萎黄病に対する抵抗性は中程度、炭疽病に対する抵抗性は低いため、健全な親株から増殖を行うとともに、育苗期を含め防除に努める必要があります。

2.普通促成栽培では、収穫開始日が「さちのか」並みでやや晩生のため、早出し作型を狙う場合は、短日夜冷処理などを行うことが望まれます。

ぽりっちごの果実

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
35191
(2021年1月19日)
2021年5月 6日

交配組み合わせ 旧系統名
08a05-07/さちのか 久留米66号