令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報

小型無人航空機から得た空撮画像の3次元再構成技術による被害調査への応用

  • 令和6年能登半島地震により、多数の圃場で土砂災害が発生しています。本資料では小型無人航空機を用いて簡便に広域撮影画像を作成し、被害面積や復旧に必要な客土量等を推定する手法(技術)を紹介します。
  • 小型無人航空機(UAV、ドローン)による迅速かつ広範囲な空撮画像(下図)から、3次元形状を自動で再構成できるソフトウエアを開発しました。撮影高度に関係なく、連続的に撮影され画像間に重複があれば、その部分の3次元形状を推定できます。
  • 得られた3次元形状データから被害状況を確認できます。また、高低差を無くすように圃場を復旧させる場合、データ上で地表面を設定することにより、必要な客土や採取土壌量を推定できます(実施例:参考URL参照)。

図1 ドローンによる広域撮影の例
左)100ha撮影時の飛行軌跡 右)撮影画像

(参考文献)

  • Sugiura R. et al. (2015) ASABE paper No.152152494
  • Sugiura R. et al. (2016) Biosys. Eng. 148:1-10

(参考URL)

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