- 令和6年能登半島地震により、水田圃場そのものや、用排水路の損壊が多数発生しています。本資料では、これらの損壊の復旧後に、秋冷までに登熟を完了させて収穫するための水稲品種の移植晩限を紹介します。
- 日平均気温の平年値が15°C以下となる初日を安全成熟期晩限日とすると、各アメダス観測所では10月15~25日になります。
- 栽培管理支援APIに観測所の緯度・経度を入力すると、平年気象条件での稚苗移植栽培で、安全成熟期晩限日までに成熟期に達する移植晩限を確認できます。晩生の品種ほど、あるいは標高の高い地点ほど、移植晩限は早まります。
- 移植時期が遅くなるほど、登熟初期の高温被害を回避しやすくなりますが、収量は低下する傾向があります。ここで示す移植晩限は、減収リスクを考慮したものではありませんので、移植晩限より前であっても、圃場や用排水路が復旧したら、できるだけ早く移植してください。

参考文献
- 水稲の移植栽培における晩限日の推定について :
https://www.naro.go.jp/laboratory/carc/contents/files/0428.pdf - 気象情報とICTを活用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援API標準作業手順書 :
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/naro/sop/158153.html
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