令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報

寒冷紗を用いた安価なひ陰による暑熱対策

  • 令和6年能登半島地震においては、畜舎等の損壊の被害が発生しています。本資料では、地震被害のため牛を屋外で飼育する場合の、寒冷紗を用いたひ陰による暑熱対策を紹介します。
  • 農業用の寒冷紗(遮光率51%)を用いて太陽からの放射熱を防ぐひ陰を設置すると、牛の平均体温の上昇が 0.7~0.8°C抑えられ、呼吸数も平常時の範囲に保つことができます。
  • 放牧牛2頭に対して高さ2.5mを確保して、最低限3×4mの面積が必要です。鋼管パイプとクランプ等で骨組みを作成し、屋根に寒冷紗をかけてロックタイ等で固定します。支柱を固定する杭を地面に打ち込み、クランプや針金などでしっかり支柱を固定してください。製作費 は1カ所3万円程度です。
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