令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報

飼料用イネに代わり乾田で夏季に 栽培できる1年生飼料作物スーダングラス

  • 令和6年能登半島地震により、用水路の損壊等が生じると飼料用イネの作付けが困難になることがあります。そこで夏季の代替作物として、乾田で栽培でき、夏季の高温下で速やかに成長するため、雑草との競合を軽減できる1年生の飼料作物であるスーダングラスを紹介します。
  • スーダングラスの散播栽培では、飼料用イネ(稲WCS)と同じロールベール収穫体系を適用できます。また、スーダングラスは、稲WCSと同程度の栄養価です。
  • スーダングラスは、生育初期には家畜に有害な青酸を蓄積し、また、過肥や早刈りで家畜に有害な硝酸態窒素濃度が高くなるため草丈1.5m以上~出穂始期に収穫して下さい。
  • 収穫物については、畜産経営者等と事前にご相談いただき、計画的な作付けをご検討ください。

図 スーダングラスの播種~収穫(北陸)

(参考文献)

  • 気象リスクに対応した安定的な飼料作物生産技術の開発 技術紹介パンフレット
    3. 気象リスク被害を低減するスーダン型ソルガムの2回刈り栽培)

(参考URL)

表示ページ印刷
印刷用PDF [PDF:497KB]