趣 旨
有機農業は生物の多様性や農業生態系の健全性を保ちつつ、昨今の化学肥料の高騰にも対処し得る環境保全型低コスト農法として期待されています。わが国の施策としても「みどりの食料システム戦略」として取り組み面積の拡大を目指していますが、これを実現するためには、耕地面積の多い水田の有機農業を拡大する戦略が重要です。
技術革新に関する戦略の一環として、農研機構では農林水産省の研究開発事業「戦略的スマート農業技術等の開発・改良(戦略的スマ農プロジェクト)」において、令和4年度から水田有機農業において特に労働力を要する除草の作業時間削減や、有機質資材の効率的な施用に関する技術開発などを行っています。さらに、水田有機農業を持続的に成長させるためには、生産現場における技術革新だけではなく、生産者の経営向上につながる流通革新や社会制度など、多岐にわたる改革が必要と考えられます。
本シンポジウムでは、水田有機農業に関する施策、上記プロジェクトを含む農業技術開発、国際動向、流通システムの例について紹介するとともに、生産者からの意見・要望を聴取し、水田有機農業の成長に向けて必要な方策について、実証生産者を含めたパネルディスカッションを行って議論を深めます。
皆様奮ってご参加ください。
共催・後援
共催:戦略的スマ農プロジェクトSA2-106R「水田有機農業」コンソーシアム、農研機構東北農業研究センター、
農研機構九州沖縄農業研究センター、東北地域農林水産・食品ハイテク研究会
後援:農林水産省 東北農政局
開催日時 (終了しました)
2023年11月15日 (水曜日) 13時~17時15分
開催場所
①オンサイト: 盛岡駅前会議場「マリオス」 18F 180-181
(岩手県盛岡市盛岡駅西通2丁目9-1)
②オンライン: 会議場からZoom配信
参集範囲
生産者・農業法人、水田有機農業に関心のある方、農業関係団体、戦略的スマ農プロジェクトSA2-106R「水田有機農業」コンソーシアム関係者、行政機関、試験研究機関、民間企業、「知」の集積と活用の場「東北農業のイノベーション技術創出」研究開発プラットフォーム会員
定 員
①オンサイト: 70名
②オンライン: 500名
プログラム(敬称略)
総合司会:農研機構東北農業研究センター 研究推進部 事業化推進室
【参加方法について】e-mail: nouken.symposium@@studio-zenith.jp
<オンサイト会場での参加者の皆様へ>
産学連携コーディネーター 船附稚子
1. 開会挨拶13:00~13:05
農研機構東北農業研究センター 所長 川口健太郎
2. シンポジウムの趣旨について13:05~13:15
戦略的スマ農プロジェクトSA2-106R「水田有機農業」研究代表者
農研機構東北農業研究センター 水田輪作研究領域 水田輪作研究グループ長 国立卓生
3. 基調講演 「有機農業と農業技術」13:15~13:45
農研機構本部(兼)九州沖縄農業研究センター
みどり戦略・スマート農業コーディネーター 三浦重典
4. 講 演
【政策】
・みどりの食料システム戦略と有機農業13:45~14:05
農林水産省農産局 農産政策部 農業環境対策課長 松本賢英
【生産現場】
・水田有機農業の先進事例14:05~14:25
大潟村役場農業アドバイザー 松橋秀男
【農業技術】
・両正条田植機の開発14:25~14:45
農研機構農業機械研究部門 無人化農作業研究領域 上級研究員 重松健太
・有機質資材の窒素肥効を見える化する無料アプリ14:45~15:05
農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地畜産研究領域 主席研究員 古賀伸久
【国際動向】
・有機米の国際的な研究開発動向15:05~15:25
茨城大学農学部 附属国際フィールド農学センター 教授 小松﨑将一
【流通システム】
・有機農産物の新たな流通システム15:25~15:45
やさいバス株式会社/株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役 加藤百合子
(休憩 15:45~16:00)
5. パネルディスカッション 「水田有機農業の取組み拡大のために」16:00~17:10
ファシリテーター:農林水産省産学連携支援コーディネーター(東北地域)
東北大学名誉教授 齋藤雅典
パネリスト:
農研機構本部(兼)九州沖縄農業研究センター みどり戦略・スマート農業コーディネーター 三浦重典
水田有機農業実践者 秋田県大潟村 大潟村自然農法研究会 会長 白戸浩栄
水田有機農業実践者 宮城県涌谷町 黒澤ライスサービス 代表 黒澤重雄
水田有機農業実践者 佐賀県小城市 (有)七島農産 取締役 七島満好
農研機構東北農業研究センター 水田輪作研究領域 水田輪作グループ長補佐 笹原和哉
やさいバス株式会社/株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役 加藤百合子
農林水産省農産局 農産政策部 農業環境対策課長 松本賢英
6. 閉会挨拶17:10~17:15
農研機構九州沖縄農業研究センター 研究推進部長 若生忠幸
注1) プログラムの内容は変更されることがあることを予めご了承下さい。
注2) やさいバス株式会社/株式会社エムスクエア・ラボ の加藤百合子様 、茨城大学の小松﨑将一様、 農研機構九州沖縄農業研究センターの古賀伸久は盛岡会場外からのオンライン登壇となります。
【注1)、注2)を10月23日追記】
参加申込
・受付締切:11月2日(木)17:00
・オンサイトおよびオンライン参加申し込み先:
ウェブフォーム: https://forms.gle/3MDcrVByL7CmCGgT7
(できるだけこちらからお申込み下さい)
ファックス: 019-641-7794
(上記サーバからのお申込みが難しい方)
(東北農業研究センター 研究推進部 事業化推進室 船附・東山)
・受付締切前にオンサイト、オンラインともに定員を超えた場合は受付を締切らせていただきます。
問い合わせ先
(このアドレスはコピー&ペースト後に@を一つ削除してから使用してください)
【シンポジウム内容について】TEL/019-643-3481または-3460、FAX/019-641-7794
(農研機構東北農業研究センター 研究推進部 事業化推進室 船附・東山)
その他
1)オンサイト会場「マリオス」の感染拡大防止対策について
オンサイト会場「マリオス」では岩手県、盛岡市の方針に基づき、以下の新型コロナウイルス感染拡大防止
対策を行っています。
・貸出備品類はアルコール消毒液による拭き上げ清掃
・館内は空調機により換気し、温度や湿度を随時調整
・館内各所にアルコール消毒液を設置
2)当日体調が優れない場合は参加をお控え下さいますようお願いいたします。