中日本農業研究センター

研究交流の広場

興農会

基幹的農家との集い「興農会」について

中央農業研究センターには、「興農会」という名称の農業経営者と研究者との交流組織があります。
この興農会は、農事試験場及び農業技術研究所(いずれも当時)で働く研究者と農業者が語り合う場を持とうという機運が高まる中で、昭和49年頃に、農業者との忘年会を農事試験場の「鴻農閣」で開催されたことから始まりました(興農会という名称は、農業を振興するということと、この鴻農閣の「こうのう」の両者の意が込められています)。
その後、忘年会の前に農業者の方からその年の営農の状況を報告してもらい、それに対して研究者が意見を述べる、あるいは、研究者から関連する研究成果を報告するという研究会を持つようになり、このスタイルは今日まで続いています。
メンバーの農業者は、いずれも各地で熱心に農業経営に取り組んでいる先進的な経営者であり、彼らが述べる一年の営農の総括の中から、農業経営の今日的な課題がどこにあるのか、経営者は今後どのような方向に経営を展開させようとしているのかを知ることができます。また、試験研究課題や研究成果に対しても、厳しく、かつ率直な注文が出されることが多く、営農現場のニーズに答えた技術開発や試験研究を進めていく上でも大変貴重な場となっています。