北海道農業研究センター

スマート畑作グループ

北海道の畑作農業ではてんさい、ばれいしょ、豆類、小麦を中心とした原料畑作物と、タマネギ、キャベツなどの露地野菜等による輪作が行われており、生産者の高齢化やオペレーター・労働者の不足などの課題を抱えています。また、近年の極端な気象条件により安定的な生産を続けることが難しくなっています。
スマート畑作グループは、圃場(土壌)、作物、気象情報を活用した合理的な作物生産の研究や技術開発を行います。
具体的には

スマート畑作グループが取り組む内容
(左上より時計回りに、1,2 大型機械の効率的運用、3 環境センシング、4 生育予測(ばれいしょの花)、5 リモートセンシング、6 収穫作業の省力化、7 多収化(大豆)、8,9 精密農業(写真は生育センサと耕起)、10 生育センシング(ばれいしょ群落内画像)
  • 高精度、高密度気象情報の取得手法を開発し、これを使用した作物生育・収量予測の精度を高め、栽培環境制御技術を高度化して作物生産の安定化を図ります。
  • 農業のスマート化による作業可能面積の拡大や機械作業の高精度化それに低コスト化をすすめるため、ISOBUS(共通通信制御技術)・農業ロボット・ドローン・センサデータ・AI・生産履歴記録の集積クラウド化等を活用した、大規模畑作営農体系モデルの構築と実証をめざします。
  • 作業競合の解消や収量および作物の価値を高める栽培法の研究と、生産者の生産支援のあり方などの研究を通して、情報技術を活かした作物生産技術を開発します。

メンバー